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2011年11月06日

OPIテスター養成ソウルワークショップ10期生の合格手記

OPIテスター養成ソウルワークショップ10期生のみなさんから、合格手記をお寄せいただきました!

昨年12月に牧野トレーナーのワークショップをうけ、この度テスターの資格を修得するようになりました。ワークショップの4日間は理論と実践で本当に充実した内容だったと思います。会話の能力を測定する理論的な体系を学び、さらに実践の中で体得できるように工夫されていたと思います。ただ実際にインタビューをしてみると、うまくできず、一体どうなるのだろうかと思いました。その後、10期生が集まって勉強会をしたり、先輩のテスターの先生がたに相談したりしました。ワークショップから修得までの期間、とにかく多くのインタビューをしましたが、これでいいのかと迷ったり悩んだりの連続でした。その度にテスターの先生方に相談したのですが、経験をふまえたアドバイスをいただき、本当に参考になりました。学習者の会話の能力を測定できることは教師にとっても大きな自信になります。修得までの期間苦しかった分、今はとても良い経験をさせていただいたと思っています。最後になりましたが、牧野先生をはじめ、OPIの会員の皆様へ心より感謝申し上げます。(T.Y)

2005年に大学院生だったころから関心があったOPIですが、ようやくワークショップを受ける機会が訪れました。金銭的・時間的な負担がやや大きくてずっと迷っていましたが、やはりワークショップを受けてよかったと思います。ワークショップでは実際的なインタビューの仕方や評価方法を知ることができて有益でした。ワークショップ後の練習ラウンドから本番ラウンドにわたる2度の音声データ収集とレベル判定の過程は、予想外に手間のかかるものでした。しかし一緒にワークショップに参加した仲間たちと意見交換をしたり励ましあったりして、なんとかやり遂げることができたという実感があります。今後OPIの資格を活かした授業や、その他の活動に積極的にかかわっていきたいと思っています。(K.K)

  


Posted by J-OPI-K at 16:20Comments(0)テスター合格手記

2009年04月07日

2008年開催 ソウルワークショップ8期生 合格手記

◆とにかく本当にうれしいです。
被験者がなかなか見つからず、色々なところに行って探したり紹介してもらったりと苦労しましたし、また被験者が見つかっても判定に悩み、夢に出てくるほどでした。でもこの経験を通して、評価に対する考え方が変わりましたし、相手からいかに話を引き出すかという方法も学べたような気がします。
 OPI第8期生は毎週土曜日に集まり、勉強会を開いたりお互いの学生を紹介しあったりと、これまでこつこつ頑張ってきましたから、その成果があったのではと思います。
このように大学の先生方と毎週勉強会ができるなんて、私にとってはそれだけでも貴重な経験でした。
 牧野先生にはメールなどで質問をしてもすぐに丁寧に返していただき、私たちを支えてくださいました。牧野先生とお会いできたのはワークショップの4日間だけでしたが、先生からは本当に色々なことを学びました。本当に感謝しています。
 これからもこの経験を生かし、日本語教授に役立てていきたいと思っています。
                                           (S・R)

◆トレーナーの牧野先生をはじめ、OPIの役員の方々に支えられてこのたび合格することができました。
 12月に行われたワークショップ直後は、これからどうなるのかかなり不安を抱いておりましたが、最終日の打ち上げの会で、役員の方々から同期生がいっしょに勉強した話を伺いました。 その貴重な体験談を元に私たち8期生も勉強会をしようと計画を立て実行しました。
 毎週、土曜日の勉強会は、大変でしたが、ひとりで判定できない時や困った時に支えてくれたのは同期の皆さんです。これから、OPIを習得しようと考えている方は、グループSTUDYをしてみてください。
 OPI習得までの道のりを乗り越えられたのも、牧野トレーナーをはじめ、OPI役員の方々、8期生の皆さんのお陰だと思っております。また、長期にわたり、場所を提供してくださったシサイルボノの方々にこの場をおかりして、御礼を申し上げたいと思います。
                                           (M・KK)

◆まず、OPI全資格に合格することができたことを、牧野成一先生ならびにOPIの先輩方に心より御礼申し上げます。
2007年の夏に申請をしてから早1年が過ぎました。12月にワークショップを受けてから今日までの半年間で、日本語教師としても成長できたと思います。OPIを通して日本語口頭能力のレベルを図る基準を自分の中に設けたことで、学生の日本語、授業のカリキュラムに対する見方が随分変わりました。学生の口頭能力を見極め、さらに引き上げるためにどのような指導が必要かということが分かるようになりました。約半年間を振り返ると、本当にたくさんのことを学び、得ることができました。特に同期の先生方とは勉強会で意見交換をし、一緒に悩み、アドバイスをいただくことができて大変心強かったです。
今後もOPIを続けながら、教師としても成長していきたいと思っております。
                                           (M・KN)
  


Posted by J-OPI-K at 21:43Comments(0)テスター合格手記

2008年02月15日

テスター合格手記(第7回ワークショップ参加者)

◆トレーナーの齊藤先生から「テスターに推薦します」という通知をいただいたとき、感謝とうれしさのあまり本当に何度も飛び上がりました。ここ数年で、こんなに何かをどうしても成し遂げたいと切に願ったことはありませんでした。

私の場合、プラクティスラウンドでは比較的早いうちから締め切りのぎりぎりまで、たくさんの人にインタビューを行い張り切っていたのですが、2学期に入ったとたん集中力がなくなり、「もうだめかもしれない」「あきらめようか」とばかり考え、サーティフィケーションラウンドでは締め切りがかなり迫ってきてからインタビューを始めました。しかし不思議なことにインタビューを始めてみると、やはり人と30分間じっくり話をするということ自体がとてもおもしろく、最後まであきらめずにやってみようという気持ちになりました。

このような私がテスターを取得することができたのは、同期の皆さんとの励まし合いや研究会の先生方のご指導・あたたかい励ましのお言葉が常にがあったからだと思っています。また、研究会や勉強会に参加し他の先生方のインタビューを聞いて判定をしてみたことが非常に勉強になりました。これからテスターを取得しようとなさるかたがたには、研究会や勉強会に積極的に参加することを強くおすすめいたします。それから、プラクティスラウンドでたくさんインタビューを行っておくことも大事だと思いました。

ご指導くださった齊藤トレーナー、韓国OPI研究会の先生方、同期の皆さん、被験者を紹介してくださった先生方、被験者のかたがた、皆様に感謝の気持ちでいっぱいです。今後一層精進いたします。 なにとぞよろしくお願い申し上げます。(N.T)



◆昨年の冬にワークショップを受講し、約一年。トレーナーの斎藤眞理子先生より「ACTFLテスターに推薦します。」とご連絡頂いた時は、あまりの嬉しさに「やったー!」と叫んでしまい、涙が出ました。

最初は失敗を恐れ、インタビューを取るのが怖かった私は、OPIマニュアルとの格闘の日が続きました。そしてマニュアルから離れ、実際にインタビューを取って行きましたが、インタビューの構成が崩れたり、時間をオーバーしてしまったり、被験者のレベル判定を間違って把握してしまったりと、何度取っても納得が行くものが取れず、前が見えないままひたすら練習を繰り返しました。仕事との両立の難しさや、インタビューが上手くいかないもどかしさに何度も苛立ち、最後の最後まで「諦め」の気持ちとは隣り合わせでした。

しかし、途中で諦めず、本番ラウンドの提出を果たせたのも、インタビューを受けてくださった被験者の皆様、暖かくご指導くださったトレーナーの斎藤先生、ご助言いただいた韓国OPI研究会の先輩方、そして同期の皆様のおかげです。
本当にどうもありがとうございました。

まだまだ未熟で不勉強な点も多いのですが、OPIテスターの合格を頂いたことを糧にし、初心を忘れず今後も精進して参りたいと思います。ありがとうございました。(A.S)



◆日本語教師を始めてから、また大学院で研究をするようになってから、OPIのテスターの資格を取ることが目標でした。でも色んな人から、被験者の人を集めるのが大変、レベル判定が難しいなど、大変な道のりだということを聞いて、なかなか覚悟ができないでいました。そんな中韓国でも取れることを聞き、研究会、ワークショップに参加することにしたのがもう1年以上前になります。トレーニング中は被験者集めと締め切りに追われた一年でしたが、研究会で同じように頑張っている仲間と30分のインタビューを受けてくださった被験者の方に支えられて、頑張ることできました。

晴れてテスターになった訳ですがまだまだ分からないことが多く、本当の研鑽はこれからだと思っています。分からないことをいつでも優しく教えてくださった齊藤眞理子先生、トレーニング中の私たちのために奔走してくださった事務局の方々、一緒に頑張った7期の方々、研究会の方々に、心から感謝申し上げます。ありがとうございました。(A.Y)



◆OPI講習会申し込みの時点から考えると1年以上の時間が過ぎました。テスター取得までにたくさんの学生さんにインタビューをさせてもらったのですが、1対1でじっくり話しができたのがとてもよかったです。こういう機会がない限り、たくさんの人と腰をすえて話しをするというチャンスはあまりないのではないでしょうか。

「テスターとして推薦をいたします」と齊藤先生からメールをいただいたときは、正直ほっとしました。「テスターの資格を取る」ということに関してはゴールを踏んだことになりますが、ゴールをしたその足で新しいスタートラインを引き、今後も一層精進していきたいと思っております。

最後になりましたが、ワークショップの運営・実施などいろいろとお世話くださったOPI研究会の皆様、同期の皆様、インタビューに応じてくださった学生さん、そしてOPIについて一からご指導くださったトレーナーの齊藤先生に心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました。(Y.H)



◆ワークショップからテスター取得まではとても長い道のりでした。特に練習ラウンド提出までは、自分の方向が合っているのかどうかわからず、手探りの中でのインタビューでした。しかし、練習ラウンド提出後、トレーナーの齊藤先生に細かいご指導と温かい励ましを頂き、本番ラウンドまで乗り切ることができました。

これからテスター取得を目指される方も最初は不安ばかりだと思いますが、練習ラウンドが終わるまではとにかくインタビューの数をこなして慣れていくことをお勧めいたします。

テスター合格の通知を頂いたものの、本当のテスターとしての実力はこれから自分で身につけていかなければいけないと考えています。これから積極的に実践に生かし、韓国OPI研究会の名に恥じないようなテスターになりたいと思います。

最後に、トレーナーの齊藤眞理子先生と韓国でのワークショップを開いてくださった運営委員の皆様、そしてメーリングリストで励ましあってきた同期の皆様に、改めてお礼申し上げます。(N.K)  


Posted by J-OPI-K at 21:35Comments(0)テスター合格手記

2008年02月15日

テスター合格手記(第6回ワークショップ参加者)

◆2月のワークショップ受講後、練習ラウンドに入る心の準備をし、テスターになるための申請をしました。それ以来、「普段の仕事+OPI」という状況が続き、非常に忙しくなりましたが、回数を重ねるにつれ、自分の欠点が自覚できるようになり、うまく学習者の力を引き出せないもどかしさなどを感じました。中途半端な状態で立ち止まるわけにはいかないと常に思いながら、ひたすら「インタビュー→文字起こし→学習者へのフィードバック→問題点の分析→反省」を繰り返し、少しずつ自分の納得いくかたちのインタビューができるようになりました。今でもまだまだ未熟だと思いますが、振り返ってみると、2月のワークショップではうまく整理できていなかったことが、自分なりに位置づけられ、身についたように感じます。

トレーナーの鎌田先生には、「おめでとうございます」というお言葉とともに、これからがテスターとしてのはじまりであるという励ましのお言葉をいただきました。この1年やってきたことが無駄にならないよう、今後も研鑽を積み、研究や授業実践にOPIを活かしていきたいと思います。

最後に、ワークショップの申請から実施、勉強会など、いろいろとお世話くださった韓国OPI研究会運営委員の皆様、6期生の皆様、学生を紹介してくださった方々、インタビューに応じてくれた方々、そしてOPIテスターへの扉を開いて導いてくださったトレーナーの鎌田先生に心より感謝申し上げます。(H.T)



◆2006年はOPIに始まり、OPIに終わった1年でした。テスターになるまでには100人位練習しないといけないと先輩方から聞いていましたが、やはりそれは本当でした。1年間にこんなにたくさんの人と出会ってじっくり話をしたのは、これが初めての経験だったかもしれません。もちろんテスターになるまでの過程は大変でしたが、それ以上に新たな発見をたくさんすることができて、とても有意義な時間だったと思います。
一番の収穫は苦手意識を克服できたことです。研修を受ける前は「そもそも私自身が超級じゃないんじゃないか」と悩んでいて、ちゃんとインタビューができるか心配でした。しかしやってみると被験者の話にのりながら、レベルチェックをしたり、突き上げをしたりするのが楽しくも感じられ、インタビューのたびに「この人はどんな話を展開してくれるんだろう」とわくわくする気持ちも生まれてきました。これはとても意外なことでした。

また、OPIを学んでから、普段の会話授業に臨むときも、気持ちに余裕が生まれたような気がします。これも大きな収穫です。

テスターになるまで、トレーナーの鎌田先生や研究会の皆様をはじめ本当に多くの方々に支えられてきました。周りの人々の温かさを改めて感じた1年でもありました。

鎌田先生からのメッセージにもあったように「これがスタート」だということを忘れずに、これからも精進してまいりたいと思います。どうもありがとうございました。(Y.S)



◆今回、OPIの練習ラウンド、認定ラウンドを経験してみて、被験者を募集し、数多くのインタビューをこなすことももちろん大変でしたが、それ以上に「集中力を持続する」ことの大変さを痛感しました。私の場合、練習ラウンドのときは、初めてインタビューに挑戦するということで程よい緊張感があり、また本番ではないという気楽さからか、一つ一つのインタビューを楽しむ余裕があったのですが、認定ラウンドでは練習ラウンドのときにはできていたことができなくなったり、同じレベルの被験者を何人もインタビューしたわりには満足のいくテープがなかったりと、練習ラウンドの何倍も苦労し、悩まされました。おそらく、練習ラウンドが終わった時点で集中力が途切れてしまったのが原因の一つではないかと思います。ワークショップ受講から認定ラウンド終了までの約10ヶ月間を持ちこたえるためには、体力と気力、そして集中力を持続させるための工夫が必要だと思いました。
また、OPI研究会や、同期生同士の勉強会に積極的に参加することの大切さも改めて知りました。特に被験者のレベル判定の方法に関しては、ワークショップが終わった時点では主要レベルの境界さえも曖昧で、自分ひとりではとうてい判定などできない状態でしたが、練習ラウンドの間に研究会や勉強会に数回出席し、先輩テスターの方々の意見を伺い、同期生と情報交換をするうちに、徐々に、しかし確実に判定基準が身についていくのを感じました。常に親身になって相談にのってくださり、貴重なアドバイスをくださった韓国OPI研究会の方々に改めてお礼申し上げます。

認定ラウンドを終えたといっても、まだまだ反省点や課題が多く、テスターと胸を張って言える状態ではありませんが、今後も研究会に参加し、インタビューと評価を繰り返すことによって、いつか真のテスターとなれるよう努力していきたいと思います。(I.H)  


Posted by J-OPI-K at 21:34Comments(0)テスター合格手記

2008年02月15日

テスター合格手記(第5回ワークショップ参加者)

◆2004年12月、ソウルで行われた第5回ワークショップで、私は知恵熱を出しそうになりました。一日6、7時間の講義と演習、帰宅後は演習中に録音した自分のテープを聞き直し、翌日はまた朝から講義という大変濃密な四日間でした。 しかし今思えば、ワークショップはOPIの味見であり、その後のプラクティスラウンド、本番ラウンドこそがOPIテスターになるための本当の修行であったと思います。

幸い韓国は日本語学習者が多く、相互扶助の精神でワークショップの同期生と協力し合ったため、被験者に困るということはありませんでした。しかし、一定の構成と作法に則ってインタビューを行い、自信を持って判定を出せるようになるまでには、膨大な時間がかかりました。厄介なのは、特にプラクティスラウンドで、テープを聞けば聞くほど分からなくなるという現象が起きることでした。おまけに自信を持ってレベル判定を出せると思ったものでも、よくよく聞いてみると的外れな質問をしていたり、インタビューの構成で何かが抜けていたりして、結局先生には提出できない、ということもよくありました。

しかし、百本近いテープの山を築き、テープを聞いてはマニュアルの基準を読むことを繰り返す内に、徐々にOPIの基準が自分の体に入り込み、染み込んでくるのを感じられるようになりました。これが、ちょうど本番ラウンドの追い込みの頃だったと思います。なにか、頭にかかっていたもやが晴れてゆくような感じでした。そして、その感覚を持ってトレーナーに提出する予定だったテープを聞き直してみると、2つのテープが、あるレベルに近いけれども、該当レベルに達していると判定するには、証拠が不十分であるということがはっきりと分かってしまいました。テープ提出の数日前です。それから大急ぎで、手当たり次第に協力者を探し、運良くあるレベルにぴったり当てはまる人を見つけることができて、なんとか事なきを得ました。何十人もインタビューをしたにも関わらず、全てのレベルを揃えるのは至難の業だということを痛感しました。

トレーナーの先生、韓国OPI研究会の皆様、同期の皆さんのおかげで無事にテスターの資格を得ることができましたが、整然と構成されたインタビューを行い、他のテスターと一致する結果を常に出すには、まだまだ研鑽が必要です。現在は教育実践の中で学生にOPIを行なって事前にレベルを把握したり、授業に取り入れる教室活動を検討する際にOPIの考え方を役に立てています。今後は、テスターとして活動するだけでなく、OPIの基準を取り入れたコースデザインの実践研究に取り組んでいきたいと考えております。

これからテスターを目指す皆さん、地道な積み重ねはやがて報われます。ぜひあきらめずに挑戦なさってください。(A. I )



◆数年前、所属する大学の推薦入試試験、日本語を特技とする学生の日本語の会話能力を10分で測るという仕事をまかされ、青くなったことがあります。10分で会話能力を測る(しかもその学生にとっては人生の一大事!)だけの基準が自分の中にないことに気づき、その基準をつかみたいと思ったのが、OPIに興味を持ったきっかけでした。また、日頃学生さんと話していて、「何となく日本語がうまい」「何か足りない」と感じる、その「何か」を知りたいとも思いました。被験者の能力を引き出すだけの状況を試験する側で作る、その質問の組み立て方を勉強する、というのはよく考えれば当たり前のことなのかもしれませんが、私にとって新鮮な作業でした。

 ワークショップからインタビューテープ提出まで数多くの方に時間を割いていただき、またいろいろな先生に助けていただき、多くの方にインタビューをさせていただきました。インタビューをした後、「30分間日本語で話しきれた!」「思ったより話せた!」と充実した表情で帰っていく学生さんを見るときが、私が充実感を覚えた瞬間でした。また、ある方は、「いろいろな話をしているうちに、自分の過去や今を見つめることができた」と涙を浮かべていらっしゃいました。30分間1対1で向き合うということは、単に日本語を試験する以上の意味を持つ場合があることに驚き、またその重みを知った瞬間でもありました。

 テスターは試験をする立場というより、話を引き出す、話の場を構築する立場なのではないかと思います。まだまだ未熟ですが、たくさんのインタビューを通して、少しその方法がぼんやりと見えてきました。今後も勉強を続けていくと共に、今後は日本語教育の現場にどう活かすかという問題に近づけたらと思っています。(N. N )



◆OPIのテスター資格を得るということは、「100人を超す人々との出会いを体験する」ということです。「一年生になったら友達100人できるかな♪」という童謡がありますが、「テスターになったら、知り合い100人増えるかな♪」とも言えます。テスターになるためには、多くの人々との交流の中に身を置かねばなりません。自分一人の力では決してテスターになることはできないのです。

まず、私たち5期生が参加したワークショップ、この企画運営を韓国OPI研究会の先生方や先輩方が担ってくださいました。ワークショップの企画と通知がなかったなら、私たちのような韓国在住者は日本で研修を受けなければなりませんでしたし、そもそも私などはOPIの存在さえ、知り得なかったかもしれません。ワークショップ期間中も先生方先輩方のご協力がなければ、かなりハードな研修を心楽しく勇気を持って送り続けることは出来なかったと思います。また、研修終了後もOPI研究会の存在が、我々資格取得者の大きな支えになりました。一連のインタビュー作業は五里霧中といった感があり、この研究会が我々にとっての灯台の役割を果たしてくれました。

そして、今回我々を直接指導してくださったトレーナーの斉藤眞理子先生の存在。先生の経験に基づいたご教授が我々5期生のその後のテスター取得のための全ての行為の基準になりました。延々と続くインタビューと判定の実践では、その都度新たな疑問が生じてきます。迷ったときには、各自がワークショップでの斉藤先生の講義ノートを紐解き、各々が記録したメモをつき合わせて基準を正し、更なる作業を進めていったのです。また、練習ラウンドの判定と指導・激励のお言葉に励まされ、我々は本番テープを揃えることが出来たとも思います。

更には、ワークショップ同期メンバーの先生方との交流。「同じ釜の飯を食った」間柄とも言えましょうか、同じ目標に向かって、同じ苦労を体験している訳ですから、同期メンバーの交流と結束は自ずと深くなります。この交流なくして、一連のインタビュー作業は決してスムースに遂行できません。テスター資格取得のためには数十人~百人近くのインタビューをこなさなければなりませんから、その被験者の確保が大きな問題になってきます。各先生方がそれぞれの勤務先でインタビュー会を企画して、それに順繰りに参加することで私たちは多くの被験者を得ることができました。また、そのインタビューでの経験やノウハウを共有することにより、一人で作業を進めた場合の数倍にも値する知識を得ることもできたのです。

最後に、被験者、つまりはインタビューを受けてくれた非常に多くの日本語学習者(多くは韓国の方)の協力。これがあってこそのOPI研修でした。研修会で初めて自分でインタビューを行って以来、私たちは絶えず学習者の積極性に支えられて来ました。どの学習者も真剣に一生懸命にインタビューを受けてくれました。私たちは例えそれが初級話者のたどたどしいインタビューであっても、その学習者の真剣な眼差しに心打たれ、敬意を払ってインタビューを行いました。我々は彼ら彼女らに日本語を教えるという職務を日々行っているわけですが、OPIテスター・日本語教師としての経験と技量は彼ら彼女らによって養ってもらったと言っても過言ではありません。そして、更に言ってしまえば、インタビューによる学習者との多くの出合いは、この研修を通しての「思い出の花園」でもありました。「合格体験記」などと言うとどうしても「苦労話」を書いてしまいがちですが、私にとってのOPI研修は、開始からテスター承認通知までの約10ヶ月間、楽しいことの連続であったように思えます。インタビューを名目に色々な所(多くは韓国各地の学校)に出向き、初対面の学習者と挨拶を交わし、そして、本当に多種多様な話を聞いて帰って来る訳です。私はインタビューに出かける前日は遠足を控えた子供のように、いつも期待に胸を膨らませていました。もちろん、インタビュー後には録音した会話を聞き返して判定を下し、各人に解説を付けて結果を送付するという、骨の折れる作業が待ち受けている訳ですが、それも相手から感謝の言葉を返されれば、多くは報われる作業となります。

 韓国OPI第五期のワークショップに参加して、テスター資格の承認を得るまでの約10ヶ月間、私は多くの人々と出合い挨拶を交わして、多くの思い出を作りました。出合った多くの人々、どの人との交流を取っても、私のテスター資格取得の支えにならなかったものはありませんでした。この一人一人の出合いの思い出こそが、私がOPIワークショップに参加して得た最高の財産であったのかもしれません。多くの人々に支えられてこそ、OPIのテスターは育てられ誕生するのです。OPIのテスターとして歩んでいくと言うことは、更なる出合いを営々と重ねていくということであり、これからも「わくわく」体験がずっと続いていくことを意味しています。(H. N )



◆トレーナーの先生からの最終結果を受け取った瞬間の気持ちというのは、体験した者でなければわからない、言葉では到底表現できない感動がありました。それほど、この10ヶ月の戦いは内外ともに多くの紆余曲折がありました。

 まず、ワークショップが終わり、家にたどりついたその瞬間から心の葛藤が始まりました。テスターになるためには、練習ラウンドと認定ラウンドを通過しなければならず、それは、言うに言えない苦労の道のりであることが容易に予想できたからです。1ヶ月悩みました。やるべきか、やめるべきか。中途半端にやるくらいならやめたほうがいいと本気で思いました。

 そして一ヶ月後、心を決め、練習ラウンドに向け出発したのでした。

 練習ラウンドにしろ、認定ラウンドにしろ、問題は被験者の数でした。当たって砕けろじゃありませんが、まず自分がインタビューをしてみない限りは自分のスキルアップは望めないからです。とにかくどんどんインタビューをして、自分のテープを聞き、なにがどう良くなかったのかを知るという作業から始まりました。最初のころは、ほとんどがロールカードの選択ミスばかりでした。まったくトンチンカンなロールカードを差し出してはロールプレーをしていました。そのうち少しずつ感覚がついてきたのですが、今度は数をこなすほど、以前はわかっていたはずのところがわからなくなってくるという現象も起きました。

そして、練習ラウンド用のテープがそろそろそろい出したと思えるころ、ようやくOPIがなんなのかがわかってきたように思います。

テスターというのは、自分自身が一種の「判定マシーン」になるということだと思います。インタビューをしている最中は自分ではありません。どんな質問をし、どんな発話を引き出すか。30分間、完全にマシーンになった気分です。インタビューが始まるとスイッチを入れ、終わったらスイッチを切る、まさにそんな感覚でした。

練習ラウンドで50本、認定ラウンドで50本、合計約100本ほどのテープを集めました。認定ラウンドでは後がないため、テープ選びが非常に慎重になりました。結局最後までテープ集めが大変だったのが上の上と超級でした。超級などは夏休みに日本へ帰省したときに地元の大学の留学生にインタビューをお願いしたりもしました。レベルが上がれば上がるほど、被験者の数も少なくなりますが、それに加えて、自分のインタビュースキルが問われるため、自分の失敗が致命的になってしまう場合が多いのです。

 時にはあきらめたくなる時もありましたが、そんなとき、ある先輩の方から言われた言葉が心の支えになりました。「あきらめなければ絶対だいじょうぶ」と。また、同じ料理を作っても、人それぞれ少しずつ味が違うように、各自の持ち味を生かしたテスターになること。それも重要なんだと感じました。

他の方もおっしゃっていますが、自分ひとりでは越えられなかった道のりだったと思います。被験者を紹介し合い、相談し合い、励まし合う、そんな仲間がいたことで力を得ることができたと思います。逆に言えば、それほど一人では寂しく孤独な戦いになるということです。

これからテスターを目指すみなさん、いっしょにがんばりましょう。不安なこととかわからないことがあったら遠慮せずに言って下さい。出来る限り、お手伝いしたいと思います。(Y.A)



◆昨年のクリスマスでした。ワークショップの初日、緊張した雰囲気の中で教室に座っていたことを今でも覚えています。(今も席順を覚えているのは私だけではないと思います(笑)。それほど濃密な時間でした!)あれからテスターの合格をいただくまでちょうど一年間。たっぷり一年かかったライセンス取得の期間は目標をかかげて過ごした充実した一年になりました。

有意義だったワークショップが終っても、実践を伴わない理論は本当の意味で理解できるものにはならず、練習ラウンドや最終ラウンドでのたくさんのインタビューや判定を経験してこそ、初めて身に付く「技術」であると思います。ただし、これが単純な「技術」ではなく、大袈裟に言えば、インタビュアーの「知識や経験の度合い」や「人間性」までもとわれるということを、ほどなく理解することになるでしょう。インタビューは30分間の真剣勝負です。30分の中で、被験者に最高のパフォーマンスをしてもらうことができるか、いや、させられるか、いつも自分自身へフィードバックする課題でした。冷静でゆるぎない「技術」のみならず、初めて出会う被験者との新鮮な出会いの喜びも、両輪の如く大切なものだと思っています。そういう意味では、テスター資格をいただいた後も、自分自身が色あせることのないよう常に進行形で成長しつづけなければならないと感じています。

ワークショップで出会った同期生との交流や情報交換が、大きな助けや支えになったのは言うまでもありません。お互いの学生を紹介したり、紹介されたりというプロセスがなかったら、決してテスター取得はかなわなかったはずです。日本語教育が大学生対象である私にとって、日本語を勉強している主婦やビジネスマンへのインタビューはOPIテスター取得の目的だけにとどまらず、新しい体験を与えてくれました。感謝したい気持ちでいっぱいです。

最後になりますが、ワークショップを主催してくださったソウルOPI研究会、ワークショップで厳しくもユーモアをもってご教授くださり、ラウンド審査の際にはいつもあたたかな励ましをくださったトレーナーの斎藤眞理子先生へ深く御礼を申し上げたいと思います。(T.H)  


Posted by J-OPI-K at 21:32Comments(0)テスター合格手記
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