2022年10月05日

2022年度 第3回 定例会報告

2022年韓国OPI研究会 第3回定例会報告書

第3回定例会の内容について以下に報告いたします。

日程  :2022年10月1日(土)14:00~17:20(13:45受付開始)
実施方法:対面(崇実大学校조만식기념관12210教室)とオンライン(ZOOM)
参加者:11名(対面3名、オンライン8名)
内容:
14:00〜14:10 会長ご挨拶、年間スケジュールご案内(小島)
・定例会:本日第3回10月1日(土)、第4回は12月10日(土)(予定)

14:10〜14:35 OPIデモンストレーション
(テスター:孫朱彦先生、被験者:キム・ミヒョンさん)
【インタビューの流れ】
家族のこと→通訳の仕事の内容→子供と行くキャンプについて→
子供に作るお弁当→環境保護の方法について

14:35~15:00 3グループに分かれて議論(レベル判定、インタビューの仕方について)

15:00〜15:10 (休憩)

15:10〜15:40 各グループ発表
超級、上級-上、判定不能という3つの結果に分かれた。それぞれの判定の主な理由は以下の通り。

        超級
         ・全体的に複段落で構成されていた。
         ・トリプルパンチ(超級の質問)に対応していた。
         
        上級-上
         ・全体が複段落になっていない。話の展開が甘い(詳細ではない)。
         ・(被験者の化石化によるくせのため?)基本語彙ができていない部分が
あった。例)4時→よんじ、マスカット→マスケット
         ・超級の質問に対する答えがざっくりしていた。もっと具体的に応えて
          もらうべき。
          例)Q:環境保護のためにすべきことは何か?
           A:国が対策をしなければならない。

        判定不能
         ・レベルの下限が確かめられていない。上級が確実であることを確認する
          ためには上級のロールプレイも必要だった。
         ・トリプルパンチが2回必要。

        また、インタビューの仕方に関するコメントも挙げられた。
         ・ウォーミングアップの部分でもっと話題集めが必要だった。
         ・上級のタスク(比較等)をもっと行い、上級を固めるべき。
         ・質問の意図がわかりずらい表現があった。
          →キャンプの飾り、弁当のデザイン
     
15:40〜16:10 OPI音声データ(テスター:今井先生、被験者:キム・ジユンさん)
【インタビューの流れ】
住んでいるところ→浦項の観光地について→仕事(塾の先生)について→
早期教育について→都会と田舎の違い→過疎化の対策→ロールプレイ:
友達がフェイスブックにあなたについての嘘の情報を載せていたので、
それを指摘した上で問題を解決してください。

16:10〜16:20 (休憩)

16:20~17:20 <参加者の判定とご意見>
上級(下位レベルの言及なし)
         ・上級のタスクはこなせていたが、超級のタスクはこなせていなかった。
          例)早期教育についての考えが具体的でない。「望ましい」という語彙
           が理解できなかった。
 
        中級(下位レベルの言及なし)
         ・上級のロールプレイがこなせていなかった。

        インタビューのやり方についての意見
         ・テスターと被験者が知り合いであることが推測される。テスター側から
          被験者の情報が示されてしまう場面があった。
         ・韓国語の語彙について、日本語でしっかり説明してもらうべき。
          例)ホミゴ(ポハンの観光地)、トクピョルシ(特別市)
         ・対になる(反対の)質問をしていた部分が良かった。
例)ポハンの良いところ/不便なところと、仕事でやりがいがあるところ
 /やめたいと思ったこと
         ・被験者に理解しやすいように、内容かみくだいて丁寧に質問していた
          ところがよかった。


        <研究会としての判定結果(後藤、小島)>
         レベル:上級-中
         判定理由:・段落レベルで、コミュニカティブ・タスクをこなせた。
              ・言語的に難しい状況を処理できた(渋滞問題、教育問題)。
              ・上級レベルのパフォーマンスは最低限ではない。
               →上級-下ではない。
              ・超級レベルの要素が少ない。→上級-上ではない。
17:20     終了
 
今回の定例会は、対面とオンラインの両方で開催しました(対面は3年ぶりとなります)。そしてLIVEでのデモンストレーションと録音データという、2本のOPIについてレベル判定と議論をしました。今回の2本はいずれもテスターを目指す15期生によるものでしたが、手順がきちんとしていて、インタビュー構成もしっかりできていました。今回得た課題をもとに練習を続けて、テスター資格取得までスムーズに進めるよう期待しています。
今回対面も実施してみて、やはり直接顔を合わせて話し合えることが本当に貴重なことだということを実感しました。一方でオンラインで実施することによって、地域や国を超えて集まれるということも重要なことだと再確認しました。今後の定例会についても、実施方式や内容をどのようにしたら私たちにとって有益なものになるかを模索していきたいと思います。会員の皆様のご意見をお待ちしています。 
(文責:小島堅嗣/韓国OPI研究会会長)



Posted by J-OPI-K at 07:05│Comments(0)
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