2022年03月18日
2022年度 第1回 定例会報告
第1回定例会の内容について以下に報告いたします。
日程 :2022年3月12日(土)14:00~17:00(13:45受付開始)
実施方法:ZOOM
参加者:16名
内容:
14:00〜14:30 運営委員からの連絡事項
1)会長ご挨拶、年間スケジュールご案内【小島】
・定例会:第1回3月12日(土)、第2回6月、第3回9月、第4回12月予定
・学会 :4月23日(土)韓国日語教育学会の企画発表にて4名発表予定
・スタディ:金曜と土曜の午前中に隔週で実施中(ZOOMにて)
2)研究プロジェクト助成について【小島】
・以下3件の研究に対して助成金を補助(1件当たりW100,000)する件を報告し、参加者
全員のご承認をいただきました。
1)孫朱彦「OPIテスターのインタビュー戦略-ポライトネスの観点から-」
2)迫田亜希子「日本語学習者の授受補助動詞の引用としての使用について
-OPIレベル別の特徴に着目して-」
3)小島堅嗣「オンライン日本語会話試験における映像あり/なしの差異を探る
-OPIデータの分析から-」
3)会計報告、入会費・年会費について【後藤】
・2021年度会計報告→参加全員のご承認をいただきました。
・2022年度の入会費(W10,000)と年会費(W10,000)の振り込み口座ご案内
14:30〜15:00 OPIの音声データを聞いて判定
(テスター:後藤先生、被験者:韓国人学習者・男性・会社員)
【インタビューの流れ】
出身地と現在住んでいるところ→趣味のゴルフ→ゴルフを始めた理由、
ゴルフの難しいところ→スクリーンゴルフとフィールドゴルフの違い
→ポハンについて→クァメギ料理について→[ロールプレイ]バスの隣
に乗っている人が読んでいる本について質問する
15:00〜15:10 (休憩)
15:10〜16:10 ◆レベル判定とグループでの話し合い→各グループ発表
4つのグループに分かれて話し合った結果、中級下/中と初級上
という判定が出た。主な判定理由は以下の通り。
中級下/中
・文単位で話せていた(スクリーンゴルフの部分など)
・中級のロールプレイにおいて、質問ができていた
(ただしロールプレイで指示された内容ではなかった)
・話題によって出来のムラがあった(ゴルフの話はできていたが
地元の話ではスピードが落ち、あまりできていなかった)
初級上
・完全な文でできていない部分があった。また単語レベルでの答え
がテスターにとって理解できない部分もあった。
・韓国語混じりの語彙があった。
◆研究会としての判定結果を報告
判定:中級中
根拠:1)文の単位で答えることは維持していた。
2)段落の単位での順序立った叙述や比較は不十分だった。
3)発話量が多く受け身の姿勢ではない→中級下ではない。
4)「ほとんどの場合、上級レベルで機能」は達成できていない
→中級上ではない。
なお、インタビューを聞いて気づいた部分として以下の点が指摘された。
・ロールプレイの内容は、韓国語訳を使うなどして、被験者に明確に指示
すべき。オンラインでの実施が対面より難しくなると感じられる。
・被験者にとって自明の質問は答えにくいのではないか?(「どうして海が
有名ですか」等)
・インタビュアー(テスター)のあいづちが良かった
16:10〜 会員の皆様からの連絡事項や情報共有
・初参加の先生方に一言ずつご挨拶いただきました。
・金曜/土曜のスタディの日程を再度お知らせしました
(3月は3/19(土)と3/25(金)の午前10時30分からです)
17:00 終了
今回の定例会は、新規ご参加も含めて多くの方々に参加していただきました。そして、OPI音声を
聞いてのレベル判定についても、様々な意見が飛び交い活発な議論ができました。
今年は学会発表やワークショップなど重要な行事が続きますが、今回のように様々な議論を重ね
ながらOPIの理解を深めながら臨んでいきたいと思っています。
今後ともよろしくお願い致します。
(文責:小島/韓国OPI研究会会長)
日程 :2022年3月12日(土)14:00~17:00(13:45受付開始)
実施方法:ZOOM
参加者:16名
内容:
14:00〜14:30 運営委員からの連絡事項
1)会長ご挨拶、年間スケジュールご案内【小島】
・定例会:第1回3月12日(土)、第2回6月、第3回9月、第4回12月予定
・学会 :4月23日(土)韓国日語教育学会の企画発表にて4名発表予定
・スタディ:金曜と土曜の午前中に隔週で実施中(ZOOMにて)
2)研究プロジェクト助成について【小島】
・以下3件の研究に対して助成金を補助(1件当たりW100,000)する件を報告し、参加者
全員のご承認をいただきました。
1)孫朱彦「OPIテスターのインタビュー戦略-ポライトネスの観点から-」
2)迫田亜希子「日本語学習者の授受補助動詞の引用としての使用について
-OPIレベル別の特徴に着目して-」
3)小島堅嗣「オンライン日本語会話試験における映像あり/なしの差異を探る
-OPIデータの分析から-」
3)会計報告、入会費・年会費について【後藤】
・2021年度会計報告→参加全員のご承認をいただきました。
・2022年度の入会費(W10,000)と年会費(W10,000)の振り込み口座ご案内
14:30〜15:00 OPIの音声データを聞いて判定
(テスター:後藤先生、被験者:韓国人学習者・男性・会社員)
【インタビューの流れ】
出身地と現在住んでいるところ→趣味のゴルフ→ゴルフを始めた理由、
ゴルフの難しいところ→スクリーンゴルフとフィールドゴルフの違い
→ポハンについて→クァメギ料理について→[ロールプレイ]バスの隣
に乗っている人が読んでいる本について質問する
15:00〜15:10 (休憩)
15:10〜16:10 ◆レベル判定とグループでの話し合い→各グループ発表
4つのグループに分かれて話し合った結果、中級下/中と初級上
という判定が出た。主な判定理由は以下の通り。
中級下/中
・文単位で話せていた(スクリーンゴルフの部分など)
・中級のロールプレイにおいて、質問ができていた
(ただしロールプレイで指示された内容ではなかった)
・話題によって出来のムラがあった(ゴルフの話はできていたが
地元の話ではスピードが落ち、あまりできていなかった)
初級上
・完全な文でできていない部分があった。また単語レベルでの答え
がテスターにとって理解できない部分もあった。
・韓国語混じりの語彙があった。
◆研究会としての判定結果を報告
判定:中級中
根拠:1)文の単位で答えることは維持していた。
2)段落の単位での順序立った叙述や比較は不十分だった。
3)発話量が多く受け身の姿勢ではない→中級下ではない。
4)「ほとんどの場合、上級レベルで機能」は達成できていない
→中級上ではない。
なお、インタビューを聞いて気づいた部分として以下の点が指摘された。
・ロールプレイの内容は、韓国語訳を使うなどして、被験者に明確に指示
すべき。オンラインでの実施が対面より難しくなると感じられる。
・被験者にとって自明の質問は答えにくいのではないか?(「どうして海が
有名ですか」等)
・インタビュアー(テスター)のあいづちが良かった
16:10〜 会員の皆様からの連絡事項や情報共有
・初参加の先生方に一言ずつご挨拶いただきました。
・金曜/土曜のスタディの日程を再度お知らせしました
(3月は3/19(土)と3/25(金)の午前10時30分からです)
17:00 終了
今回の定例会は、新規ご参加も含めて多くの方々に参加していただきました。そして、OPI音声を
聞いてのレベル判定についても、様々な意見が飛び交い活発な議論ができました。
今年は学会発表やワークショップなど重要な行事が続きますが、今回のように様々な議論を重ね
ながらOPIの理解を深めながら臨んでいきたいと思っています。
今後ともよろしくお願い致します。
(文責:小島/韓国OPI研究会会長)
Posted by J-OPI-K at 08:26│Comments(0)