2014年03月04日
韓国OPI研究会 2013年度特別定例会報告
日時: 2013年12月21日(土)13:30~17:30
場所: 時事日本語学院(チョン路) TESTMATE302号
参加者: 15名
◆内容
1. 13:30~14:00 2013年OPI国際シンポジウムの報告
ご報告: 鎌田修先生 (司会討論: 川口慶子先生)(先生方の紹介: 迫田亜希子)
2013年11月2日(土)~3日(日)に香港で開催された、第9回OPI国際シンポジウムのご報告を伺った。2012年のACTFLのガイドラインにおいて、新しいレベル(Distinguished)が提示されたこと、また、下位レベルを判定する際に「維持(sustain)」が関わっているが、上位レベルにおいて、そのレベルを「維持すること」の見極めの難しさについてお話しいただいた。
2. 14:00~15:10 テープ判定①
テープ提供者:宮田麻美先生(11期生) (司会討論: 木田佳与子先生)
11期生の宮田麻美先生が練習ラウンドで行ったインタビューテープ。トレーナーには未提出のもので、韓国の学習者のテープだった。今回は、南山大学の3人の先生方にも話し合いに参加していただき、レベル判定、判定の根拠、インタビューの内容についてグループに分かれて話し合った。レベル判定では、「上-中」という意見が多かったが、「上-中」と「上-下」の間で迷ったという意見もあった。発話量はあり、上級レベルは維持できているものの、まとまって話せていない、個人的な話で終わっているという点から、上級でも上の方のレベルではないという意見で一致した。最終的には「上-中」という判定になった。しかし、超級レベルの質問が少なく、超級の質問も少し漠然としていて上限が見えにくかったという意見があり、レベル判定の後に、このインタビューから考えられる超級の質問についてグループごとに話し合い、意見を出し合った。トレーナーの鎌田先生からは、漠然とした質問ではなく、しっかり文脈を作って、焦点化させた上で質問すること、そしてロールプレイではなるべく被験者の状況に近いテーマのものを選ぶことについてアドバイスをいただいた。
3. 15:30~16:40 テープ判定②
テープ提供者:早矢仕智子先生(5期生) (司会討論:木田佳与子先生)
5期生の早矢仕智子先生が提出してくださったインタビューテープ。トレーナーには未提出のもので、韓国の学習者のテープだった。レベル判定では、「中級-上」、上級の中のどこかのレベルであろうという意見になり、下限と上限がはっきり確定できなかった。しかし、インタビューの被験者は、発音や音声面では優れているものの、発話量が極端に少なく短かったということで、最終的には「中-上」という判定になった。この被験者は男子学生で、あまり話さないタイプの被験者であったが、このような場合、身近な話題について話させ、答えやすいものについて質問すること、緊張させすぎず、被験者とテスターの距離を縮めて良い状態を保ち、しっかり情報を得るようにインタビューを行った方が良いというご助言をいただいた。また、インタビューが「質問-答え」のやりとりが続いていたことから、「質問-答え-リマーク(コメント)」という流れにすると、より自然なインタビューになるのではないかというご意見もいただいた。
4. 16:40~17:20 科研プロジェクトに関する説明
ご説明: 鎌田修先生、坂本正先生、六川雅彦先生
鎌田先生が代表で行われる科研のプロジェクトに関する研究目的、研究体制、研究内容等について、配布資料、パワーポイントに沿ってご説明いただいた。また、科研プロジェクトに関する質疑応答も行われた。
(文責: 迫田亜希子)
場所: 時事日本語学院(チョン路) TESTMATE302号
参加者: 15名
◆内容
1. 13:30~14:00 2013年OPI国際シンポジウムの報告
ご報告: 鎌田修先生 (司会討論: 川口慶子先生)(先生方の紹介: 迫田亜希子)
2013年11月2日(土)~3日(日)に香港で開催された、第9回OPI国際シンポジウムのご報告を伺った。2012年のACTFLのガイドラインにおいて、新しいレベル(Distinguished)が提示されたこと、また、下位レベルを判定する際に「維持(sustain)」が関わっているが、上位レベルにおいて、そのレベルを「維持すること」の見極めの難しさについてお話しいただいた。
2. 14:00~15:10 テープ判定①
テープ提供者:宮田麻美先生(11期生) (司会討論: 木田佳与子先生)
11期生の宮田麻美先生が練習ラウンドで行ったインタビューテープ。トレーナーには未提出のもので、韓国の学習者のテープだった。今回は、南山大学の3人の先生方にも話し合いに参加していただき、レベル判定、判定の根拠、インタビューの内容についてグループに分かれて話し合った。レベル判定では、「上-中」という意見が多かったが、「上-中」と「上-下」の間で迷ったという意見もあった。発話量はあり、上級レベルは維持できているものの、まとまって話せていない、個人的な話で終わっているという点から、上級でも上の方のレベルではないという意見で一致した。最終的には「上-中」という判定になった。しかし、超級レベルの質問が少なく、超級の質問も少し漠然としていて上限が見えにくかったという意見があり、レベル判定の後に、このインタビューから考えられる超級の質問についてグループごとに話し合い、意見を出し合った。トレーナーの鎌田先生からは、漠然とした質問ではなく、しっかり文脈を作って、焦点化させた上で質問すること、そしてロールプレイではなるべく被験者の状況に近いテーマのものを選ぶことについてアドバイスをいただいた。
3. 15:30~16:40 テープ判定②
テープ提供者:早矢仕智子先生(5期生) (司会討論:木田佳与子先生)
5期生の早矢仕智子先生が提出してくださったインタビューテープ。トレーナーには未提出のもので、韓国の学習者のテープだった。レベル判定では、「中級-上」、上級の中のどこかのレベルであろうという意見になり、下限と上限がはっきり確定できなかった。しかし、インタビューの被験者は、発音や音声面では優れているものの、発話量が極端に少なく短かったということで、最終的には「中-上」という判定になった。この被験者は男子学生で、あまり話さないタイプの被験者であったが、このような場合、身近な話題について話させ、答えやすいものについて質問すること、緊張させすぎず、被験者とテスターの距離を縮めて良い状態を保ち、しっかり情報を得るようにインタビューを行った方が良いというご助言をいただいた。また、インタビューが「質問-答え」のやりとりが続いていたことから、「質問-答え-リマーク(コメント)」という流れにすると、より自然なインタビューになるのではないかというご意見もいただいた。
4. 16:40~17:20 科研プロジェクトに関する説明
ご説明: 鎌田修先生、坂本正先生、六川雅彦先生
鎌田先生が代表で行われる科研のプロジェクトに関する研究目的、研究体制、研究内容等について、配布資料、パワーポイントに沿ってご説明いただいた。また、科研プロジェクトに関する質疑応答も行われた。
(文責: 迫田亜希子)
2020年度 第3回定例会 報告書
2020年度 第3回定例会のご案内
2020年度 第2回定例会報告
2019年 韓国OPI研究会 第3回定例会報告
2018年第3回定例会報告書
2018年第1回定例会報告書
2020年度 第3回定例会のご案内
2020年度 第2回定例会報告
2019年 韓国OPI研究会 第3回定例会報告
2018年第3回定例会報告書
2018年第1回定例会報告書
Posted by J-OPI-K at 11:24│Comments(0)
│定例会