2008年02月27日
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大眞大学校 社会科学大学 日本学科内 513号室
016-9716-5612(代表 早矢仕(はやし))
j-opi-k-owner@yahoogroups.jp
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2008年02月16日
ソウルワークショップの紹介
OPIのテスターの資格を取得するためには、ACTFLに認可を受けた公式ワークショップへの参加とそれに続くOPIテープの提出が必要となります。このワークショップは、ACTFL公認のトレーナー1人と10人の受講者で、4日間かけてOPIの理論とインタビューの実践方法を学びます。テキストは『ACTFL-OPI試験官養成用マニュアル』を使用します。
現在、日本では、(株)アルク主催で原則1年に2回行われていますが、韓国在住の日本語教師らの強い要望もあり、資格取得と韓国での日本語教育の活性化を目指して、韓国OPI研究会では、ACTFLから直接に認可を受け、年1回の自主開催を行うようになりました。(実質的な自主開催は第5回目以降)
韓国OPI研究会主催のソウルワークショップの定期的な開催は、国内外を問わず、多方面から高い評価をいただいており、現在まで、多くのテスターを輩出し、韓国のみなならず日本でも活躍の場を広げています。今後も、韓国OPI研究会では、韓国日本語教育界並びに韓国在住の日本語教師のスキル向上のために、ソウルワークショップの開催を継続していく予定です。
なお、韓国OPI研究会が非営利団体であることから、ワークショップの参加費は実費のみで行っていますが、ワークショップ参加以後のテスター申請等にかかる経費に関しては別途個人で支払うようなシステムをとっています。
現在までのソウルワークショップ開催はこちらをご覧ください。(早矢仕)
現在、日本では、(株)アルク主催で原則1年に2回行われていますが、韓国在住の日本語教師らの強い要望もあり、資格取得と韓国での日本語教育の活性化を目指して、韓国OPI研究会では、ACTFLから直接に認可を受け、年1回の自主開催を行うようになりました。(実質的な自主開催は第5回目以降)
韓国OPI研究会主催のソウルワークショップの定期的な開催は、国内外を問わず、多方面から高い評価をいただいており、現在まで、多くのテスターを輩出し、韓国のみなならず日本でも活躍の場を広げています。今後も、韓国OPI研究会では、韓国日本語教育界並びに韓国在住の日本語教師のスキル向上のために、ソウルワークショップの開催を継続していく予定です。
なお、韓国OPI研究会が非営利団体であることから、ワークショップの参加費は実費のみで行っていますが、ワークショップ参加以後のテスター申請等にかかる経費に関しては別途個人で支払うようなシステムをとっています。
現在までのソウルワークショップ開催はこちらをご覧ください。(早矢仕)
2008年02月16日
OPIとは
OPIとは、正式な英語の名称を゛ACTFL (1)Oral Proficiency Interview(ACTFL口頭能力インタビュー試験)゛といい、アメリカで開発された汎言語的に使える会話能力テストのことをいいます。現在は、日本語だけでなく、スペイン語、フランス語、ロシア語、ドイツ語などをはじめとして、中国語、韓国語、ヒンディー語など、訳40カ国で使われています。
OPIのOのOralは、この試験が「口頭能力」つまり、話す能力の試験であることを表しています。次に、PのProficiencyは「到達度」と解釈され、学習者が現在、ある外国語にどれだけ熟達しているか、その程度のことを指しています。最後に、IのInterviewはインタビュアーであるテスターが対面式で判定するテストであることを意味します。そして、「OPIとは、外国語学習者の会話のタスク達成能力を、一般的な能力基準を参照しながら対面のインタビュー方式で判定するテストである」と定義されています。
別のいい方をすれば、OPIは外国語学習者が機能的にどのくらい話す力があるかを総合的に評価するための、標準化された手順を指すものであるともいえます。発話の何ができて何ができないかのパターンを見極めることにより、言語運用力を総合的に測定します。そして、それはある人間の口頭能力を他の人間のそれと比較するのではなく、『ACTFL言語運用能力基準-話技能』(1999年改訂)に記述されている十段階の運用能力レベル基準(2)と照らし合わせる測定方法を用います。
OPIは外国語学習者がいつ、どこで、なぜ、どのように言語を習得したのかを問題にするのではなく、語学コースやカリキュラム内容の特定の課題を学習したかどうかを測るアチーブメント・テストではなく、ある特定の教授法に結びついたものでもありません。OPIは言語の運用能力を実生活で起こり得る状況でどれだけ効果的に、そして適切に言語を使うことができるかという観点から評価を行うものといえます。
最後に、『ACTFL-OPI試験官養成用マニュアル』(1999年改訂版)から「OPIとは何か」10項目を抜粋しましょう。
1.OPIは発話の長所・短所のパターンを見極めることによって言語を全体的に測定する、総合的な評価法である。
2.OPIは4つの主たる評価基準に基づくものである。
3.OPIは言語の運用能力を測定する。
4.OPIの構成は標準化されたものである。
5.OPIは基準中心であり、規範中心ではない。
6.OPIは相互のやりとりのある、臨機応変で、学習者中心の評価である。
7.OPIは妥当性も信頼性もある口頭運用能力の評価方法である。
8.ACTFL-OPIには公式・非公式のものがある。
9.OPIの応用の可能性は無限である。
10.「ACTFL-OPI」の名称、およびOPIのテスト方法はACTFLに所属するものである。
(1)ACTFLは1967年に設立された゛The American Council on the Teaching of Foreign Languages(アメリカ外国語教育学会)の略称。
(2)OPIの運用能力レベル基準は、超・上・中・初級の4段階が設けられていて、そのうち、上・中・初級については、さらに-上・-中・-下に分けられている。
『ACTFL-OPI入門』(アルク・2001.2)
『ACTFL-OPI試験官養成用マニュアル』(1999年改訂版)を参考、引用した。(早矢仕)
OPIのOのOralは、この試験が「口頭能力」つまり、話す能力の試験であることを表しています。次に、PのProficiencyは「到達度」と解釈され、学習者が現在、ある外国語にどれだけ熟達しているか、その程度のことを指しています。最後に、IのInterviewはインタビュアーであるテスターが対面式で判定するテストであることを意味します。そして、「OPIとは、外国語学習者の会話のタスク達成能力を、一般的な能力基準を参照しながら対面のインタビュー方式で判定するテストである」と定義されています。
別のいい方をすれば、OPIは外国語学習者が機能的にどのくらい話す力があるかを総合的に評価するための、標準化された手順を指すものであるともいえます。発話の何ができて何ができないかのパターンを見極めることにより、言語運用力を総合的に測定します。そして、それはある人間の口頭能力を他の人間のそれと比較するのではなく、『ACTFL言語運用能力基準-話技能』(1999年改訂)に記述されている十段階の運用能力レベル基準(2)と照らし合わせる測定方法を用います。
OPIは外国語学習者がいつ、どこで、なぜ、どのように言語を習得したのかを問題にするのではなく、語学コースやカリキュラム内容の特定の課題を学習したかどうかを測るアチーブメント・テストではなく、ある特定の教授法に結びついたものでもありません。OPIは言語の運用能力を実生活で起こり得る状況でどれだけ効果的に、そして適切に言語を使うことができるかという観点から評価を行うものといえます。
最後に、『ACTFL-OPI試験官養成用マニュアル』(1999年改訂版)から「OPIとは何か」10項目を抜粋しましょう。
1.OPIは発話の長所・短所のパターンを見極めることによって言語を全体的に測定する、総合的な評価法である。
2.OPIは4つの主たる評価基準に基づくものである。
3.OPIは言語の運用能力を測定する。
4.OPIの構成は標準化されたものである。
5.OPIは基準中心であり、規範中心ではない。
6.OPIは相互のやりとりのある、臨機応変で、学習者中心の評価である。
7.OPIは妥当性も信頼性もある口頭運用能力の評価方法である。
8.ACTFL-OPIには公式・非公式のものがある。
9.OPIの応用の可能性は無限である。
10.「ACTFL-OPI」の名称、およびOPIのテスト方法はACTFLに所属するものである。
(1)ACTFLは1967年に設立された゛The American Council on the Teaching of Foreign Languages(アメリカ外国語教育学会)の略称。
(2)OPIの運用能力レベル基準は、超・上・中・初級の4段階が設けられていて、そのうち、上・中・初級については、さらに-上・-中・-下に分けられている。
『ACTFL-OPI入門』(アルク・2001.2)
『ACTFL-OPI試験官養成用マニュアル』(1999年改訂版)を参考、引用した。(早矢仕)