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2012年12月28日

2012年度第4回定例会報告

韓国OPI研究会 2012年度第4回定例会報告
2012年度 第4回定例会

日時:2012年11月24日(土)14:30~17:00

場所:時事日本語学院(チョン路) TESTMATE201号室

参加者:(会員)合計14名

内容:
1.14:00~15:00 OPI判定と討論①
        テープ提供 川口慶子先生(7期生)(討論司会:川口慶子先生)

川口慶子先生が試験官資格更新のために準備しているテープ(トレーナーの承認まだなし)を提出してもらった。3,4人でグループを作り判定とその根拠、またインタビュースキルについての話し合いをして発表した。文単位では話せているが必ずしも段落で話せていないことや、上級以上の質問で挫折が見えたということで、「中級」であるが、下位レベルにおいては、「中―中」と「中―下」の意見が多く、最終的には「中―下」という判定になった。討論では、中級を固める前に上級質問に移ってしまったため、下位レベルの確認が難しいという指摘があった。面と向かってインタビューしている際に、特に発話量が多い被験者においては実力よりも少し上にレベル設定して上の質問に行きがちであるが、きちんと下位レベルを固める重要性を確認できたテープであった。

2. 15:00~15:15 OPIを利用した論文の紹介&研究会への提言 趙文煕先生(7期生)

OPIを利用した論文の紹介と韓国語OPIと日本語OPIの相違点などにも言及してくださった。韓国語OPIでは英語マニュアルを使用するということで、日本語のマニュアルとのの比較も大変参考になった。また、会員が協力してコーパスを作ってはどうかという提案があった。

3.15:30~16:30 OPI判定と討論②
        テープ提供 玉岡由子先生 (10期生)(討論司会:迫田亜希子)

玉岡由子先生がテスター取得のために提出した練習ラウンドのテープ。判定が「超級」で確定しているもの(牧野成一先生承認済)。3,4人でグループを作り判定とその根拠、またインタビュースキルについての話し合いをして発表した。「超級」、「上―上」、「上―中」レベルで意見が分かれた。発話量も十分で、複段落でまとまりのある発話をしているものの、上級タスクである意見を述べる際の発話内容の論理性や抽象性の点、ロールプレイでの敬語の出来具合で判定が分かれた。インタビュースキルについては意見を抽出する質問が連続して出た点、K-popについてという同じトピックで質問がなされた点においてトピックの幅を増やしたほうがいいのではないかという意見がでた。また上級質問をする際に、インタビューアーがある程度話をまとめてしたところ、短い文で答えが返ってきてしまったので、もっと被験者側が自分の意見を出すような質問をする必要があるだろうという意見があった。上級以上の被験者へのインタビューにおけるよりよい抽出について気付きを得ることができるテープであった。

4.16:30~17:00 ブラッシュアップ・ワークショップに関するお知らせ

12月20日に開催されるブラッシュアップセッション一般向けのワークショップと12月21日から24日まで開かれる第11回OPIワークショップの案内があった。

解散後、有志で美味しくて暖かいタッカンマリを囲みワークショップのお話などに花を咲かせた。

〈文責 木田佳与子〉



  


Posted by J-OPI-K at 21:26Comments(0)定例会

2012年12月28日

2012年度第3回定例会報告

韓国OPI研究会 2012年度第3回定例会報告

日時:2012年9月22日(土) 10:30~12:30

場所:時事日本語学院 Testmate 302号室

参加者:16名

<定例会内容>
①10:30~11:40 OPI判定と討論 テープ提供 飯田桃子先生(10期生)
        「テスター取得への道のりについて」
        「SkypeによるOPIのやり方について」

10期生の飯田桃子先生に、テープ提供とともに「テスター取得への道のり」「Skypeの使い方」などについてのお話もしていただいた。飯田先生は10期生が続々テスター取得をしていく中、一度はテスター取得をあきらめかけてしまったが、同期の皆さんや牧野トレーナーの応援により再びテスター取得に向け努力され、無事にテスターになられ、その経緯について伺った。12月にワークショップを受講予定の11期生も数名参加されていたし、また他の会員にとっても大変喜ばしく貴重なお話であった。改めて、ワークショップの「仲間の大切さ」を認識することとなった。

テープは認定ラウンドのもので判定が「超級」で確定しているもの(牧野先生承認済み)。3~4人でグループを作り判定と根拠、またインタビュースキルについての話し合いをした後、全体で討論。「超級」と「上-上」で意見がわかれた。超級に必要な、敬語・インフォーマルに問題はなく、抽象語彙も駆使しながら複段落でまとまりのある発話をしていたが、上限がわかりにくくトリプルパンチの反論部分できちんと答えられていないのではないか、という点が判定がわかれたポイントであった。しかし、これはテスターの質問の仕方に一因があるのではないか、つまり段落を出すための質問力、抽出法に問題があったため、被験者の実力を最後まで出し切れていないことが原因ではないかという意見が出た。このレベルのインタビューでのテスター側の質問力の重要性を再認識できたテープであった。

このテープは日本在住の被験者をSkypeを通してインタビューしたものであった。音声データは聞き取りに問題がなくクリアであったということだが、定例会ではデータとスピーカーの相性の問題か少々聞きづらい点もあった(大きな問題はなし)。最近はSkypeを利用したOPIインタビューも増えているため、その録音方法についてご紹介していただいた。以下は、その内容を簡単にまとめたものである。双方でSkypeを使用していることが前提。
1)Tapurという無料ソフトをダウンロードし、インストールする。
*言語選択の画面が出たら、日本語より英語を選択する方が問題がない。
2)インタビューする際(Skypek起動中)、Tapurソフトを起動し、赤色の録音ボタンを押せば録音できる。
注意点
*中級以上の被験者でないと難しい
*動画もあれば対面式と変わらず相手の表情なども見えるが、速度に問題が生じる可能性あり
*ロールプレイを直接見せることができないので、口頭で説明するかPDFファイルなどで見せる

タイムラグもなく音声にも大きな問題はないので、これからSkypeを使ったOPIインタビューも増えると予想される。これからも会員間でSkypeを使ったインタビューの方法についてシェアしていければと思う。

②11:50~12:10 「韓国におけるOPIc」について  発表・資料提供 川口慶子(7期生)

近年、韓国で就職試験などに採用されているOPIc(コンピュータを使ったOPIインタビュー)についての基本情報・実情とともに、それを主催しているCredu社についてなど、韓国で日本語OPIのテスターである以上知っておいた方がよい情報だと思い、資料をまとめて発表した。韓国OPI研究会として、これからもOPIcやCredu社の動向を見守っていくことを再確認した。(資料が必要な方は代表 川口までご連絡ください)

③12:10~12:30 その他

2012年12月に予定されているワークショップ開催の報告があった。また、それと共に開催されるブラッシュアップ講座の内容に関して、参加会員とともに意見を出し合った。ここで得た意見をもとに、嶋田トレーナーとブラッシュアップ講座の内容について話し合いを進めることとなった。

(文責 川口慶子)  


Posted by J-OPI-K at 21:21Comments(0)定例会

2012年12月28日

韓国OPI研究会 2012年度第2回定例会報告

日時:2012年5月26日(土)14:00~17:00(受付 13:45~)

場所:時事日本語学院 Tastmate 404号室

参加者:(会員)16名

【定例会内容】

1.14:00-15:50 OPI判定と討論(テープ提供: 小島堅嗣 先生)(討論司会:大橋真由美)

小島堅嗣先生がテスター資格取得のために提出した認定ラウンドテープ。判定は(中級の上)で確定しているもの。(牧野成一トレーナー承認済み)。今回も前回と同様、3、4人のグループに分かれて判定・その根拠について発表した。判定では、文単位で話せているものの、必ずしも段落で話せていない点、上級RPが達成できていない点から「中級」であるが、下位レベルにおいては、「中―中」、「中―上」で意見が分かれた。討論では、上級の比較の質問が多く、明確な挫折が見られず、被験者の上限の確認が難しいという指摘があった。RPでは、アルバイトの面接で交渉するというものであったが、被験者が設定をしっかり理解できていなかった点が見られ、被験者にアルバイトや面接の経験を聞いたり、RPの設定をもう少し詳細に設定したほうがいいのではないかという意見が出た。また、質問について「比較」だけでなく、「叙述」、「説明」をさせたり、「一人旅について良い点、悪い点」と聞くよりも、「一人旅についてどう思うか。」を聞き、被験者の意見を明確にさせ、反論するといった具体的な質問の仕方についても意見が交換された。
その後、具体的な質問や被験者へのアドバイスについて話し合った。具体的な質問については、「一人旅へのアドバイス」や「観光庁からのアドバイス」など立場を変えて話させるなどの意見が出た。また、被験者へのアドバイスについては、「四コマ漫画」などを利用し、接続詞、助詞を使いこなせるようにする、語彙を増やすようにする、段落で話せるようにするなどの意見が出た。質問の仕方の難しさを再確認するとともに、具体的な質問、被験者へのアドバイスについて具体的な意見交換ができた。

2.16:00-16:30 「韓国OPI研究会の歩みと今後の課題について」(櫻井恵子先生)

櫻井先生より、韓国日本語OPI研究の歩み、今後の課題についてお話いただいた。韓国日本語OPI研究会は、1999年1月に日語教育学会の中の研究会の一つとして発足し、韓国の高校生用の口頭能力テスト開発、評価基準の作成を目指した。1996年7月から韓国でワークショップを開催したり、2003年8月、2009年8月には、ソウルでOPI国際シンポジウムを開催するなど現在に至る。櫻井先生がこれまでOPIをされてよかった点として、口頭能力を客観的に評価ができる点、授業改革に役立つ点、研究に有効な点などが挙げられた。また、韓国日本語OPI研究会の今後の課題として、記録を残すこと、韓国の学習者コーパスを作成すること、研究会のメンバーの研究業績をリストアップし、20周年記念に論文を発行することなどが挙げられた。OPIの良さを再認識でき、韓国日本語OPI研究会の今後の課題が明確になったお話でした。

3.16:30-16:40 お知らせ・その他

 2012年の冬(12月21日~24日)、 嶋田和子先生(一般社団法人アクラス日本語教育研究所 代表理事)を迎え、韓国でOPIワークショップが開催予定。応募に関しては、6月中旬からOPI研究会MLで知らせ、7月上旬から申し込み受付予定であることが伝えられた。

(文責 大橋真由美)
  


Posted by J-OPI-K at 21:16Comments(0)定例会

2012年07月03日

韓国OPI研究会 2012年度第1回定例会報告

韓国OPI研究会 2012年度第1回定例会報告

日時:2012年3月31日(土)10:30~12:30
場所:時事日本語学院(チョン路) 本館401号室
参加者:(会員)7名

【定例会内容】

1.10:30~11:20 OPI判定と討論①
       テープ提供 佐藤公美先生 (10期生)
(討論司会:迫田亜希子先生)
佐藤公美先生がテスター取得のために提出した認定ラウンドのテープ。判定が「中―上」で確定しているもの(牧野誠一先生承認済)。3,4人でグループを作り判定とその根拠、またインタビュースキルについての話し合いをして発表した。文単位では話せているが必ずしも段落で話せていないことや、上級以上の質問で挫折が見えたということで、「中級」であるが、下位レベルにおいては、「中―中」と「中―上」の意見が多かったものの、「中―下」という意見もあった。討論では、中級を固める前に上級質問に移ってしまったため、下位レベルの確認が難しいという指摘があった。面と向かってインタビューしている際に、特に発話量が多い被験者においては実力よりも少し上にレベル設定して上の質問に行きがちであるが、きちんと下位レベルを固める重要性を確認できたテープであった。

2.11:30~12:20 OPI判定と討論②
       テープ提供 湯浅千映子先生 (10期生)
(討論司会:木田佳与子)
湯浅千映子先生がテスター取得のために提出した練習ラウンドのテープ。判定が「超級」で確定しているもの(牧野成一先生承認済)。3,4人でグループを作り判定とその根拠、またインタビュースキルについての話し合いをして発表した。「超級」、「上―上」、「上―中」レベルで意見が分かれた。発話量も十分で、複段落でまとまりのある発話をしているものの、上級タスクである意見を述べる際の発話内容の論理性や抽象性の点、RPでの敬語の出来具合で判定が分かれた。インタビュースキルについては意見を抽出する質問が連続して出た点、K-popについてという同じトピックで質問がなされた点においてトピックの幅増やしたほうがいいのではないかという意見がでた。また上級質問をする際に、インタビューアーがある程度話をまとめてしたところ、短い文で答えが返ってきてしまったので、もっと被験者側が自分の意見を出すような質問をする必要があるだろうという意見があった。上級以上の被験者へのインタビューにおけるよりよい抽出について気付きを得ることができるテープであった。
3.12:20~12:30 昨年度の収支決算報告・活動予定など

2011年度の収支決算報告と12月に予定されている第11回OPIワークショップの案内があった。トレーナーには社団法人アクラス日本語教育研究所の代表理事である嶋田和子トレーナーを予定しているとの報告があった。

                                     〈文責 木田佳与子〉



  


Posted by J-OPI-K at 15:51Comments(0)定例会

2011年12月25日

韓国OPI研究会 2011年度第4回定例会報告

日時:2011年12月3日(土)10:30~12:30(受付 10:15~)
場所:時事日本語学院 鐘路本館 503号室
参加者:(会員)13名

【定例会内容】

1. 10:30~11:20 テープ判定
(テープ提供:玉岡由子先生)
(討論司会:木田佳与子先生)

玉岡由子先生がテスター資格取得のために提出した練習ラウンドテープ。判定が(上級の上)で確定しているもの。(牧野成一トレーナー承認済み)。今回は、3つのグループに分かれて判定・討論を行った。判定は「超級」「上級の上」「上級の中」レベルの間で意見が分かれた。RPにおいて、インフォーマルの出来が良くなかったこと、敬語が上手に扱えていないこと、流暢に話は出来ているものの、抽象的な語彙や表現の使用の維持が難しいこと、意見の裏付けが出来ていないこと、母語の影響などの問題が見られ、「超級」の判定は難しいという方向で議論が進められた。「インタビューでの突き上げは良かったが、インフォーマルの部分でフォーマルの表現が使われたことが問題であった」という牧野先生によるテープ判定のコメントも紹介され、改めて「上級の上」の判定であることで意見が一致した。

2. 11:30~12:15 質問力UP! ~超級編~

 テープ判定で使わせて頂いた玉岡先生のテープから、インタビューで行われた超級の突き上げのトリプルパンチをもとに、他にどのようなトリプルパンチの展開の可能性があるのかグループで話し合った。具体的な突き上げの質問もいくつか提案されたが、トリプルパンチの展開の仕方に焦点を置いて、様々な意見が交わされた。まず、私的な意見を社会的レベルに上げる為には、社会ではどう捉えられているのか質問したり、新聞の記事や調査などの数値をもとに客観的なデータを提示したりして行うと効果的ではないかと言う意見が出た。そして、トリプルパンチで扱う社会問題については、情報収集を行うだけでなく、「反論」出来るように一つの問題に対して常に意見を二つ準備しておくことが重要であるという意見が出された。また、意見を要求する際に、「どう思いますか?」という聞き方では、私的な感想になってしまうため、「どういう考えをお持ちですか?」と意見を確実に問えるような質問の仕方についても意見が交換された。超級におけるトリプルパンチの展開の難しさを再確認するとともに、様々な角度から意見を交換出来る良い機会になった。

3. 12:15~12:30 ACTFL新しい動向に関して
 
ACTFLによって改定された、新しいOPIの概要についての報告があった。レベルが10段階から11段階になり、超級が2段階レベルになったこと、新しいRPカードが設けられることなどがあったが、現段階ではまだ正確な情報が得られていないため、様子見の段階であるという報告があった。また、2012年の冬に、韓国でOPIワークショップが開催されることが伝えられた。 

                                   (文責 迫田亜希子)  


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